(続)トウキとラゴス
(前編からの続き)
ラゴスは満足げでした。
「これでやっとトウキ様に恩返しができた…」
そう言って息絶えます。
トウキは激昂しました。
「トウキ様…じゃねぇだろ!!
兄さんって呼んでほしかった。
もっと一緒にいたかった。
国が滅びようとも逃げ延びてほしかった。
…勝手に先に死んでるんじゃねぇよ(号泣)」
その場面が強烈過ぎて、脳裏に焼き付いてしまいました。
で、先日ついに転生ラゴスに再会してしまったのです。
(実を言うと、箱根に連れて行った弟もラゴスを宿しているのですが、彼はディオノの弟もやっているのでそちらの影響が濃く、ラゴスはあまり表に出てきませんでした。)
きっかけは、やはりトウキの愛娘(ショウ)でした。
彼が空気読まずに仕事で会った人の写真送ってきて、鑑定依頼して来るのですが…
普段は面倒くさいのですけど、たまにこういう大当たり来るからやらざるをえない(笑)
で、流れがスムーズで(たいていこういう時は当たり)早速数日後に会えたのですが・・・
どうもラゴスと思われる彼は固かった。
心配になった私は色々施術するのですが、尽く弾かれます。
何だこれは…俺の見立て違いか??
そう思った時、ショウがある決断をしました。
彼はバリ特ひかりで帰る予定だったのですが、計画を変更してこの日福岡に泊まることにしてくれたのです。
(この時ラゴスと俺らは福岡で会っていたのですが、ショウの列車の時間の関係で2時間ほどしか時間の余裕がありませんでした)
つまり・・・俺の意識の中に「残り時間カウント」があるのを察知して、そのせいで焦っている(=全力を出せていない)のに気づいてくれたんですね。
焦りの波動があると、施術の精度が大幅に鈍るのです。
その後は、いつもどおりの展開になりました(笑)
そして仲良くなった私とラゴスは、別の日に太宰府で会うことにしました。
そこに彼の覚醒の鍵があると、なんとなくわかったからです。
彼は道真の波動もスクナビコナの波動も宿していました。
それが活性化すれば、間違いなく助けになるはず。
その確信がありました。
(あと1回だけ続きます)