復活させられたハーミット

※私の親友Mが、リーディング結果を公開して良いと言ってくれたので投稿します。
彼のこの過去生には、有翼人だった頃のラデルが頻繁に登場します。

ラデルが複雑な表情で地下室らしきところに降りてくる。
厳重なロックを外し、泉のような水たまりの前で立ち止まると
アミュレットのようなものを握りながら、何やら呟いた。

すると水面がゴボゴボと泡立ち、
血の気のない男性が浮かび上がってくる。
それは先日殺されたMだった。


Mは研究者の家系に生まれる。
彼の一族は自然エネルギーを利用した
今で言う家電製品を作る技術にたけ、
彼ら一族のおかげでその国の生活は豊かだった。

だがMは閉塞感を感じていた。
生活に不自由しなくなると
人は怠惰になり魂も成長しない。
少なくとも彼は周りの人を見てそう感じていた。

そこで彼は旅に出る。
幸い彼が住んでいた場所は交易都市だったので、色んな場所に旅に出るのには好都合だった。

旅する中でMは色々な土地を見て、貧富の格差や争いが絶えない場所も多く目にし、このまま自分だけがぬるま湯につかっていてはいけないという想いを強くする。

Mは自分達が開発した商品を様々な国の人々に売り、代わりに珍しい技や思想を持ち帰った。

しかし人々は生活が安定すると感情がなくなり生ける屍のようになっていく。
それは彼の国の人々がそうであったのと全く同じだった。

その原因が「知識の無さ」であると考えたMは、啓蒙活動に勤しむ。
自分が体験してきたことを本にまとめ、知的好奇心をくすぐるような話題を発信した。

彼の著作は妹の宣伝活動の成果もあり、多くの国に広まる。
(トウキもその本を読んで感心した。)


 

だがこれを快く思わないものもいた。
大衆が無知である方が都合が良いと考える支配者側の人間である。
彼らの圧力で、Mの家は交易が上手く行かなくなってしまう。

家に迷惑をかけられないと思ったMは家を出て山奥に篭り、そこで様々な著作を記した。

Mは思想家となり、
レムリアの今のあり方を本気で憂い
それに賛同するものは日増しに増えていった。

そして彼の著作は王宮に反旗を翻す者たちの心の拠り所となっていた。

ゆえに王宮側から命を狙われ
Mはファンの人に匿われながら
各地を転々と移動することになる。

しかし、遂には仲間たちと会合している時急襲され命を落とす。


 

だが彼の優秀な頭脳を欲していた
王宮側のある権力者は、彼を生き返らせ
自分の手駒として使えないか画策していた。

彼の頭脳だけは活かし、記憶は消す
その施術は成功し、Mはサイボーグのような状態で蘇る。
そして記憶を失ったMの再教育係兼監視役として選ばれたのがラデルだった。

【補足】こう書くとラデルは悪役側っぽいですが、ラデルはまさに王族にとってのアイドル(偶像)的存在なので、体制側に反抗できる自由はないし実状もあまり知らされていません。ただMの著作は読んで知っていたし、トウキと喧嘩する時は色々心の葛藤があって、「自分は監視の目がきつく何もできないけれど、何とか国を良くしたい」という想いは持っています。

ラデルは権力者に渡されたシナリオ通りのことをMに教えるも、Mは時折それに鋭いツッコミを入れたり反論したりしてくる。ラデルはそれを権力者に報告するのだが、そいつはほくそ笑んで言う。

「上出来だ、問題ない。」と。

そして一定の教育を施されたMは、権力者の参謀役として期待以上の働きをし、褒美として自由を与えられる。
自分の気が赴くままに好きな場所に赴いて良い、と。

ラデルは心底ホッとしていた。
Mは洗脳されたわけではないし、少なくとももう命を狙われる危険もない。
本を書くことはできなくなったけど、彼の知識は有効に使われるだろう。

だが、そう甘くはなかった。


Mが休暇でふと立ち寄ったのは、かつて自分が執筆活動をしていた山奥の村であった。
そこには彼を慕って集まっていた若者が彼とともに自給自足の生活をしていたのだが、Mが戻ってこないので彼の身を案じていた。

そこにMが現れ、彼らは驚く。
彼らはMに記憶が無いことを知ると、詳しく昔のことを教えるからと言い、皆をホールのような場所に集める。

その時だった。
Mは突然我を忘れ、集まった人々に襲いかかる。
手(爪?)を伸ばしそれが一度に何人もの身体を貫く。
Mは完全に正気を失ってしまった。

これがMをサイボーグ化した権力者の、本当の狙いだった。
Mをかつての仲間のもとに行かせて、一網打尽にする。
そのプログラムが埋め込まれていたのだ!

だが権力者にも誤算があった。
Mが正気に戻り、かつての記憶を取り戻したのだ。

きっかけは彼が手にかけた助手の一人。
彼が特別にかわいがっていた少女だった。
鈍臭く知性も高くなかったが、彼女のおっちょこちょいさと屈託のない笑いにMは癒され、その少女を娘のようにかわいがっていた。

彼がその手で少女を貫いた時、強烈な衝撃がMの脳裏に走り、Mは我に返る。

そして少女は微笑んだ。
「良かった。正気に戻られたんですね。
私先生の足ばっかり引っ張ってたドジっ子でしたけど、最後に先生のお役に立てて良かった…。」

そう言ってMの目の前で息を引き取る。


 

Mには強烈な怒りと悲しみが残り、そして復讐心が芽生えた。
自分を利用してかつての仲間、反体制側の人間を一掃しようとした権力者をこの手で始末する。
それが彼にとっての唯一の生きる意義となった。

Mは何事もなかったかのように王宮へ戻る。
だが、そこでラデルに会い、思わず語気を強めた。
「お前は…知っていたのかっ!?
俺がかつての仲間を殺戮するために改造されていたことを!」

ラデルには寝耳に水だった。
Mを再教育したのはたしかに自分だったが、それは【彼が過激派から更生して、その能力を善政に利用するため】だと聞かされていた。
彼が戦闘機械としてチューニングされていたとは、全く知らなかったのだ。

事の次第を聞いたラデルは、Mの復讐に協力する。
Mの調子がおかしいので見てほしいとその権力者に伝え、Mと権力者が二人きりになれる(=暗殺しやすい)環境を設定したのだ。

そして万が一の場合を想定し、自分もその場に居合わせた。

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権力者は満足げだった。
反体制派を一網打尽にできた事に対し、自分のチューニング力に自惚れた。

「これで私の王家への忠誠は証明できた。
権力を掌握するのも時間の問題だろう。」

それを聞いたラデルは、不信感を露わにする。
(が、立場上言いたいことが言えない)

「ただ、そのプログラムのせいで彼の記憶回路に異常が見当たります。
私には手におえないのでチェックして戴けませんか?」

そう言うとMに権力者の近くへ行くよう促す。

Mはあの時同様、一撃で仕留めるべく爪を伸ばし、権力者を葬ろうとした。
が、爪は権力者の目の前でバラバラに砕けてしまう。
結界も壁もないのに…何故か。

「なるほど…見境なく誰でも襲うようになったか。
これは制御が効かないようだな。再調整せねば。」

そう言うと何かスイッチのようなものを押す。
Mはそれで気を失ってしまった。

「まあ私を襲えないように設定した制御装置はしっかり発動していたから、まだ利用価値はあるだろう。今は忙しいから再調整するまでまた元の泉に沈めておいてくれ。」

そう言うと意識のないMをラデルに託し、奥の方へ去っていった。


 

ラデルは迷った。
このままではMはまた洗脳されてしまうだろう。
しかも善政どころか、彼の野望を達成するための手駒にされてしまう。

Mは仮死状態のようだった。
身体機能は正常だが、意識が戻らない。
彼を生き返らせるにはどうしたら…

ラデルは意識不明のMを連れてある医者の元を訪ねた。
そこでMは無事目を覚ます。

Mは暗殺が未遂に終わったことを悔いた。
そして今の自分には何もできないということも。

ラデルはMにすべてを忘れて生きるように勧めるが、Mにはそれができなかった。

それにいつまた頭がおかしくなるかわからないという恐怖もあった。

----------------------------

Mは生きている間に復讐を再度試みる。
直接殺せないなら建物ごと爆破すれば良い。

Mは例の権力者の屋敷のエネルギー供給源を全て断った。
そしてその情報を反体制派に伝え、権力者は無事(?)殺される。

Mにはもはや悔いはなかった。
自分が愛する人たちはもうこの世界にはいない。
ならば私が存在する意味もあるまい。

そう思うと、自ら爪を喉元に突き刺す。
その表情には満足げな笑みが浮かんでいた…。

-----------【補足・後日談】---------------

立場上反乱に加担できなかったラデルは、Mの亡骸を丁重に葬った。
(レムリアンシードへと変えた)

そしてその石を彼の親友に託す。
彼ならMの意思を継いでくれると信じて。

「そうか…惜しい人をなくしてしまった。
一度彼に会ってみたかったな。

…見ていてくれ。
俺があんたの代わりに王族ぶっ潰して
新しいレムリアを作ってやるぜ。」

トウキはMの魂がこもったレムリアンシードを胸に、破壊の書を携えて王宮へ向かった。

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